こんな転職エージェントには気をつけろ~フィーアップキャンペーン編~

人材紹介会社で働いているカンガルーのパパだから言える、転職希望者が転職活動をする際に気をつけてほしい転職エージェントを紹介する。

実はセブンイレブンの店舗より多い人材紹介会社の数。

それゆえ、本当に一口に転職エージェントといっても本当にピンキリだ。

あなたの状況を的確に把握して相談・企業との交渉にのってくれる優秀な人もいれば、とりあえず会社にある求人票を垂れ流してくるお金ほしいだけのド素人。

ぜひとも前者の転職エージェントと出会いあなたのキャリアを開拓してほしいと願う。

後者の転職エージェントに捕まって時間と精神を無駄に消費してほしくないので、このお題を書いてみた。

今回のキーワードは「フィーアップキャンペーン」だ。

  • フィーアップキャンペーンとは何か
  • 企業側のメリット
  • 転職エージェントのメリット
  • 候補者のメリット
  • 気を付けるべきエージェントの見分け方
  • まとめ

手数料アップキャンペーンとは何か

手数料アップキャンペーンとは、企業から人材紹介会社向けに行うキャンペーンで、言い換えると「期間限定 支払い手数料増額キャンペーン」の事だ。(よく企業からの案内では「フィーアップキャンペーン」と表現されることが多い。)

「手数料」とは、企業が人材紹介会社経由で採用に成功したときに、人材紹介会社に支払うお金。

企業と人材紹介会社は、「入社承諾が取れたら、その方の初年度年収×30%を手数料をしていただきますよ」といった契約を交わしてビジネスをしている。

人材紹介会社はこの稼いだ手数料から、実際にその転職者や企業とのやりとりを担当した転職エージェント個人に賞与として支給する。

なので、企業がこのキャンペーンを行うときの裏のメッセージとしては「通常より君たち(転職エージェント)の賞与が増えるチャンスだからこの期間頑張ってうちに紹介してね」となる。

企業からくるキャンペーンの案内メールはこんな感じだ。

件名:
フィーアップキャンペーン開催のご案内

内容:
弊社とご契約いただいている人材紹介会社の皆様へ

いつもお世話になっております。
表題の件に関しまして弊社の採用にブーストをかけるべくフィーアップキャンペーンを開催いたします。
ぜひともこの期間に数多くのご紹介を賜りますようお願いいたします。

【期間】2023年2月1日~2023年6月30日
【対象となる方】上記期間の間にご紹介および内定の受諾を頂いた方
【対象ポジション】〇〇/●●/△△
【フィーアップ率】貴社との契約での通常手数料の料率+30%

必要な場合は別途覚書での書面契約も可能ですので個別にお知らせくださいませ。
それでは今後とも、宜しくお願いいたします。

企業からくる案内メールのイメージ

先ほどの図に当てはめるとこんな感じ。

同じ仕事をしても、もらえる賞与が30万円アップするのだから、エージェントはウハウハだ。

企業側のメリット

企業側のメリットは、気軽に始めることができることだ。

企業がこのキャンペーンをやる理由は「採用に困っているから」。

ニッチなスキルが必要な職種・競合他社がとの採用活動が激化・事業立ち上げで採用人数が非常に多い等理由はいくつかあるが、通常では採用が難しいのでテコ入れ策の1つとしてフィーアップキャンペーンを取り入れている。

主な策は下記の3通り。

求人広告や集客広告などはある程度の集客は見込めるが、そこからいい人材が採用できるかどうかは不透明。ただ必ずお金がかかる

ヘッドハントを依頼すると着手金を事前に支払う必要がある。どれだけ集客するかは不透明だが厳選された人材を紹介してくれるので成約率(内定受諾率)は高くなる。

フィーアップキャンペーンはこの2策に対して、初期費用がかからず、キャンペーン中に成約まで至らなかった場合もお金はかからないのが一番の大きな特徴だ。

手法求人広告・集客広告ヘッドハント依頼するフィーアップキャンペーン
内容求人サイトやSNS等に課金して求人広告などを出し露出度を上げるエージェントに着手金を先払いして人材を紹介してもらう本記事の通り
初期費用かかるかかるかからない
成約時費用かからない(かかる場合もあり)かかるかかる
採用できなかった場合の費用かかる(初期費用)かかる(初期費用)かからない
効果集客〇 成約?集客? 成約〇集客〇 成約?

なので、人材紹介会社を使っている多くの企業はこのフィーアップキャンペーンをよく打ち出している。通常よりも採用率を上げながら上手く行かなかった時のリスクヘッジも効く。

転職エージェントのメリット

これは分かりやすいが、儲けられるからだ。

ヘッドハントと違って着手金を頂くわけではないので、成約しないといけないという責務を負う訳でもない。とりあえず成約できればいいので、どんどん声掛けをして候補者の紹介を進めていく。

候補者のメリット

ない。

転職希望者にとって、このキャンペーンをやっている企業やキャンペーンにのっかっている転職エージェントに関わるメリットは何一つない。むしろキャンペーンをしないと採用が出来ない何かしらの理由があるわけで、デメリットすらある可能性もある。

ここが本記事の大きなポイントだ。

気を付けるべきエージェントの見分け方

ここまで読んでいただいた方は気づくかもしれないが、本来中立な立場で候補者の経験や要望を聞いた上で様々な求人を紹介するエージェントが、フィーアップキャンペーンの期間だけ「今この企業に紹介して内定受諾してくれたら儲けれるじゃん」という欲望にかられる。

その結果「見た目はエージェント、心は特定企業のリクルーター」という人狼ゲームの人狼のような転職エージェントが大量に現れる。

そんなエージェントと話すと、他の企業に混じってこのキャンペーン企業を紹介してきて「よければ一緒に受けましょうよ」と応募をさりげなく促し、内定が出た場合は「ここの企業があなたに合ってますよ」とさりげなく他企業を落としてキャンペーン企業を上げてくる。

気をつけろ。そいつは人間じゃない、人狼だ。

こういったエージェントの見分け方は「自分にその企業を紹介してきた理由が合理的かどうか」で判断しよう。

人狼エージェントがキャンペーン期間中にその企業を紹介する理由はただ一つ、儲かるからだ。なのでその企業を薦めてきた理由がなんとなく抽象的だったり、軽かったりすることが多い。

一方優秀なエージェントはキャンペーンの有無に関わらず、候補者の希望や条件に合致したからその企業を紹介しているので、理由も納得いくことが多い。

これは内定が出た時にも言えることだ。この内定を取った方がいい理由を聞いてみて、自分自身でなんとなく腑に落ちない場合は、もしかするとキャンペーン期間中の企業なのかもしれない。

これはもちろん100%効果がある見分け方ではないが、お金のことしか考えていないエージェントから身を守る知識として頭の片隅においておいて頂けると幸いだ。

まとめ

・フィーアップキャンペーンは企業が打ち出す求人施策の1つで、気軽に始めれるのでよく行われる

・キャンペーン期間中、お金ほしいだけのエージェントはその特定企業の求人を紹介&内定受諾までプッシュしてくる

紹介してくる理由がイマイチよく分からない場合は、キャンペーン中の企業かも

お金ほしいだけのエージェントとタッグを組んでしまった場合、あなたの転職活動は彼の飯のタネにしかならず、人生も変わってしまうかもしれない。

エージェントはピンキリで、同じ会社の中でも人によって本当に違う。まずはカジュアル面談でいいので話してみて、あなたに適したエージェントを見つけてみよう。

考える(カンガェルー)転職で、あなたのキャリアをジャンプ!

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